このキャンペーンは、オンタリオに住むゲイ男性間のHIV(エイズウィルス)に関する偏見や差別についての認識を高めることを目的としています。HIVに関する偏見や差別は、しばしば何気ない形で起こり、そのほとんどのケースは意図的なものではありません。しかしながら、この偏見や差別は、HIVに感染しているゲイ男性の福利や、感染していないゲイ男性がHIV感染を避けるための能力に大きく影響します。

このキャンペーンはゲイ男性コミュニティー内で、いかにHIV(エイズウィルス)に関する偏見や差別が彼らの健康に影響を与えるかについての認識を高めることを目的としていますが、東アジア・東南アジアのコミュニティーにおいてもHIVに感染している人々に対する偏見があります。ゲイであろうとストレートであろうと、コミュニティーに生きるHIV感染者は、仕事、学校および彼らの家庭を含む日常生活におけるたくさんの場面で偏見や差別に直面します。あなたのコミュニティーの中でHIVについて話し合うことが難しいことであったとしても、それは、そのコミュニティー内にHIVに関する問題が存在しないということではなく、実際にはHIVに感染している人々およびHIVに感染する恐れがある人々がいるのです。コミュニティーとして、私たちはHIVの拡大を防ぐため、また、東アジア・東南アジアのコミュニティーのHIV感染者が健康で充実した生活が送れることを確かなものにするためにHIVに関する偏見や差別と戦う必要があります。

HIV(エイズウィルス)に関する偏見や差別とは?

HIVに関する偏見とは、HIV感染者/エイズ発症者および彼らのパートナーや家族、友人、同僚、サークルそしてコミュニティーに対するあらゆる非友好的な態度、信念、行為および方針をさします。

あなたがHIV陽性であっても無くても、もしあなたが東アジア・東南アジア系のゲイ・バイセクシャル、あるいはあなたが他の男性とセックスをする男性であるなら、このキャンペーンとウェブサイトはあなたのためのものです。もしあなたがHIVに感染していない人であったとしても、あなたのHIVに感染しているゲイ男性に対する態度、信念および行動が彼らの健康を害する恐れがあるとともに、あなた自身をHIV感染から守るための環境にも影響することを認識しましょう。

もしあなたが東アジア・東南アジア系のゲイ・バイセクシャルでなく、あるいはあなたが他の男性とセックスをする男性でもないなら、このキャンペーン/ウェブサイトはあなたにとってほとんど関わりがないものでしょう。しかしながら、これらの問題が身近なものではないあなたにも、どのようにHIVにかかる偏見や差別が東アジア・東南アジアコミュニティーに影響しているか、およびこのコミュニティーをHIV感染者にとってより居心地が良くオープンな環境にするためにどのようなことが出来るかを考えていただければ幸いです。

HIV(エイズウィルス)に関する偏見による影響とは? HIVに関する偏見による影響には以下のようなものがあります:
欝(うつ)の増加
HIV感染者は欝(うつ)や社会的孤立に陥りやすいです。この理由は、彼らが抱える「健康状態を秘密 ...
HIV感染者は欝(うつ)や社会的孤立に陥りやすいです。この理由は、彼らが抱える「健康状態を秘密にしなければならない」という特殊な状況が、彼らの生活に多大なる影響を与え、そこから生じるストレスや孤独感を想像すると、ある程度説明がつきます。命に関わる病気をかかえながら、そのことを家族に打ち明けることが出来ない状況を想像してみてください。家族やコミュニティーからのサポートが最も必要なときに、そのようなサポートを失うことを想像してみてください。
HIV(エイズウィルス)に関する偽情報・誤情報の増加
HIVに感染するのは「悪い行為」をする人々あるいはゲイ男性だけであるという迷信 ...
HIVに感染するのは「悪い行為」をする人々あるいはゲイ男性だけであるという迷信が、若者がHIVについて十分な教育がなされていない現状、および同性愛者でない人々が、自分たちもHIVに感染するおそれがあるということを認識しない状況の要因となっています。その結果、彼らの多くはHIVから自分自身を守る必要をあまり感じないだろうし、これにより彼らがHIVに感染するリスクが高まります。
検査を受けることへのためらいが大きくなる
HIV検査を受けない人もたくさんいます。オンタリオでは、HIV感染者の3分の1は検査を受けておらず、 ...
HIV検査を受けない人もたくさんいます。オンタリオでは、HIV感染者の3分の1は検査を受けておらず、HIV感染の診断を受けていません。これらの人は自分がHIVに感染していることを知らないため、彼ら自身あるいは彼らのパートナーを守るための行動を取ることができません。HIV感染を診断された後に直面するであろう偏見や差別が、人々が自分のHIV感染の有無を確かめることを躊躇させるのです。
カミングアウトすることへのためらいが大きくなる
拒絶、さらには暴力を恐れるため、HIV感染者は自分がHIVに感染していることを彼らのセクシャルパートナーに隠 ...
拒絶、さらには暴力を恐れるため、HIV感染者は自分がHIVに感染していることを彼らのセクシャルパートナーに隠しがちです。本来ならば、一旦HIVへの感染を診断されれば、彼らのセクシャルパートナーに自分がHIVに感染していることを伝え、さらにそのパートナーに感染しないための対策をとるべきなのです。HIVにまつわる“沈黙の文化”は、HIVから私たち自身を守ることを困難にしているのです。